2017/08/06

2017年ツール観戦記 6: 第18ステージ イゾアール峠

朝食時の雑談で、同じシャレー(山のロッジみたいなところ)に泊まっている人達3組くらいは皆新婚旅行できているということを知りました。
我が家も結婚休暇という名目で休みを取ったけど、本当、日本はそういう理由でもつけない限り1週間とか休めないんだなと日本社会の現実を目の当たりにした気持ちになりますた。
しかし新婚旅行でツールに来る人がこんなにいるとはねってのも驚きだった。

今朝は朝から雨。天気予報では午後から雷。ということで自転車は諦め車で観戦ポイント手前まで。その後は徒歩でイゾアール峠まで7キロの道のり。
帰りは頂上から反対側に下り、14キロ程度の道のりの予定。
土砂降りの中でも自転車で現地に向かっている人たちが。

着いたら丁度雨が止んで晴れ始めたところで、自転車を持って来なかったのが悔やまれたがないものは仕方がない

気持ちを切り替えてハイキング。
土砂降りの中自転車漕いでた地元の人たちはこの晴れを見越してだったのだろうか。。

今日も強強kids達が軽々と激坂を登って行く。中には小学校低学年くらいでビンディングシューズでスイスイなんて子も結構いて。
強強キッズ

徒歩は徒歩で色んな景色が見えて楽しい。
自転車だと足つかずに登りたいという気持ちが強くなって、ゆっくり途中の写真を撮ったりできなかったけど、徒歩だと写真取り放題!
この日は結局一度晴れてから最後まで雨も降らずの良い天気。本当フランス人のように気まぐれな天気だ。( ゚д゚)

中には気の早い応援も




ゴール手前2キロ地点くらいで交通規制で止められて、女子のレース開始。これ以上先に行けないかと思って諦めて昼寝していたら、気がついたら通行止めが解除されて進めるようになってた。
急いで出発。無事に頂上にたどり着けました。


補給してたら通行止めになった。。汗
フランスには山頂価格というのがないらしく、山頂でも食べ物の値段は平地とあまり変わりません。

ゴール地点は初めてだったので、表彰台やフラムルージュや色んなものにひと通り大はしゃぎして、写真パシャパシャ。
フラムルージュ

表彰台

頂上はトイレがないので行く人は覚悟が必要。
朝雨だったにも関わらず頂上には大量の自転車が。
テレビモニタもあって中継も見ることができて情報源は豊富。
日本人もちらほらいました。

ここでも土埃の中昼寝しながら選手の到着を待つ。
AG2Rのアタックをモニタで見つつ、wifiが繋がったのでTwitterで状況を追いながら。。漸く選手たちがゴールにやってきた。

ゴールはあっという間で、かっこいい写真を撮るどころか応援も中途半端なまま、バルギルがゴールしたと思ったらそう待たずに次々に選手が入ってきた。

一通り先頭とプロトンの選手が入ってきてから場所を移動してゴール後の選手が見られる位置に。

わらわらとかえってくる選手達。手を伸ばせば触れそうな距離。興奮で鼻血がでそうだ。(*´д`*)ハァハァ
ゴール後のチャベス

ゴール直後の新城選手


メディアのインタビューなんかがあり、
表彰式が始まり、交通規制解除を待つ人集りができる。
ゴール後は全てがあっという間だ。
交通規制解除と共に大渋滞の中観客が一斉に帰路に着く。
あるものは下に停めた車まで。あるものは自転車で自宅や宿泊先まで。
帰る人たち


私たちも歩いて18時半過ぎに下山を開始。
14キロならゆっくり歩いても4時間もあれば着くだろうと高を括っていたが、歩けど歩けど麓の町ブリアンソンに着かない。
麓の町まで降りたらヒッチハイクしようと思っていたのであと少しと言い聞かせて歩く。
人もどんどん宿に、車にと目的地に到達して捌けていき、道中の仲間も減って来る。もちろんテンションも下がって来る。
足は痛いしお腹は減ったし、山間だけに若干薄暗くもなってきた。もう絶対10キロ以上歩いてるし。。
途中警察にツールの標識を貰ってテンション復活するも、とうとう自分たちだけになってしまい心細い。帰る車までも減ってきた。
後ろから追い抜いて行った外人のにーちゃん達は足が長いので歩幅が広くてあっという間に見えなくなった。途中小走りになったりしてみたものの効果なし。

結局麓の町に着く頃にはほぼ日も暮れ、21時過ぎに。
21時頃にツアー会社から連絡が来て、麓の町で回収されました。
後から判明したところによると、距離が間違っていて実は帰り道は25キロくらいあったらしい。ガ━━(゚д゚;)━━ン!! 
麓の町にから宿まで7キロを残し回収された私たちは帰りだけで18キロ歩いたことに。そら遠いわけだわ。

宿に帰ったら22時過ぎで、勿論スーパーも閉まっているし、同じシャレーに泊まっていた人のパスタを分けてもらい、日本食が恋しくなった時のためと日本から持って来た乾燥にゅうめんと、昨日の残りのネクタリンの夕食という、夕食というより取り敢えず食べ物を口に入れたという状態。

明日の出発は早いし行方不明の部屋の鍵も探さなければいけない。
荷物を全てひっくり返して鍵を探し、何とか翌日のパッキングを済ませて倒れこむように眠りに着く。

翌日聞いたら他の歩きメンバーはヒッチハイクに成功したそうだ。臨機応変さを問われた帰り道でした。

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