2011/09/03

北海道珍道ちゅーりんぐ-六日目〜嵐の中のライド

明日も雨かぁ、憂鬱だなぁ。。と思ていたら二度寝。
雨かと思い起きたら窓にステンドグラスがはめ込まれていて天気がわからなかっただけだった。
因みに昨日も雨かと思っていたらトイレの水が止まらずタンクから漏れる音だった。
そしてフロントまで降りたら雨は降っていなかった。なんや降ってないんかぃ。
でも風はかなり強い。

自転車組み立て出発。一応雨仕様で今日も暑いカッパ。
一途弟子屈を目指す。
釧路を離れるまではずっと憂鬱な向かい風。
これは達古沼あたりかなぁ?この辺から雨がザーザー。でも眺めはかなり良くてテンションは落ちずに頑張れたかも。
途中のレストランでお昼。餃子定食。雨やだし風強いしと油を売って1時間くらい休憩してしまった。
ご飯が炊きたてで美味しかった☆
追い風になってきたところで再出発。弟子屈に入った頃には再び大雨。
弟子屈はミルクが好きみたいです。

お昼過ぎに道の駅摩周温泉到着。足湯があったので足湯でのんびり、この後のルートを考える。雨の中自転車だと結構人目を引くらしく、色んな人が話しかけてくる。
これから屈斜路湖と摩周湖を回ろうと思うのだけれどどっち側からのアプローチがいいかと聞く。
皆口を揃えて摩周湖側から川湯に降りるのがいいと言う。
地図によると摩周湖の第三展望台は600+の等高線。第一展望台で500+。
本当は逆側からのアプローチを考えていたのだけれど、皆のアドバイスに従って摩周湖からにすることに。

ただそうすると、川湯あたりで一泊しなくてはいけない。今日は屈斜路湖の下の方のライダーハウスに泊まろうと思っていたので予定変更だ。
川湯付近にはライダーハウスはなく、民宿やホテルばかりなのでどうしたものかと思っていると、川湯なら二伏温泉に行ったらいいよと言われる。お湯がすごくいいから、肌がつるつるになる、と。

肌がつるつるになる

その言葉に乗せられて、道の駅のインフォメーションセンターで予約。インフォメーションセンターのおねーちゃんの手際がよくてしばし関心して眺める。
予約も取れた事で摩周湖を目指す。
しかし雨と風がすごい。
摩周湖へ向けてはずっと登り。ひたすら登り。風は横殴り。霧もすごい。
後どれくらいあるのかと憂鬱な気分になる。
途中から追い風になりかなり救われた。漸く摩周湖到着。駐車場のおじちゃんが身を乗り出して、この天気の中よく来たねぇ!と迎えてくれた。
トイレの横に自転車置きなさいと場所まで教えてくれて親切な人だ。
しかし、どこが摩周湖?という状態。霧で湖の境界線は全くわからない。
摩周湖は晴れる事が少ないので、晴れの摩周湖を見ると婚期が遅れるなどと言われるそうだが、ここまで見えないのもどうかと思う。

売店のおばちゃんがおねーさん何処から来たのとメロンゼリーをくれた。
学生さんかと聞かれたのでもう30過ぎてますよと言うと、あらやだ、私と同じ、じゃなくて私の娘と同じだわ。ハハハ!と一人盛り上がっていた。かわいらしい人だ。
売店で初トウモロコシ。何かもう、何でも美味しいね。笑
もう雨と風でゴアテックスが撥水効果を失っていて、カッパも浸水。あまり休憩していると体温が下がって寒くなってくるので再びビュービュー言う風の中を駐車場のおじちゃんの声援を受けて出発。
第三展望台は霧がすごくてどこが展望台でどっち側が摩周湖なのかすらわからなかった。
でもどうやら登りはここで終わりらしい。ホテルに電話して18時には間に合わないので19時のチェックインに変更してもらう。

ここから下り。でもこの下りがまたものすごい下り。本当逆側からアプローチしなくて良かったと思う。
このときも風に恵まれ向かい風。色んなものが顔に飛んで来て痛かったけど、この強風が追い風だったら多分ブレーキじゃ減速できなかったと思う。急な下りで15キロもでないくらいの向かい風でした。

下るにつれ視界は晴れ、嵐の残骸が目の当たりに。だんだん日も落ちて来た。

疲れたなーと思い始めた頃硫黄山到着。硫黄の臭い、温泉の臭い、何かテンション上がる。薄暗い中ちょっと探索。
元気を貰って川湯を越えて二伏温泉を目指す。

川湯を越えたあたりですっかり日没。真っ暗の中、街灯も無く、車も通らない森の中を走る。熊だけは勘弁!と思い、一人大声で歌を歌いながら走る。(こういう時思い出せる歌のバリエーションの少なさに悲しくなる)
周りの音が聞こえないのは危ないのでやはりプレイヤーは使えない。
というか今回iPodは荷物になるので断念してiPhoneに曲をダウンロードしようと思っていたが結局そんな元気はなく、ずっとやらなかった。
(つまりヤマダ電機で1日目に購入したイヤホンは使わずに終わったということ)

道路沿いを何かが横切る。自転車のライトじゃよく見えないけど鹿だったようだ。
鹿がいるということはとりあえず熊はいないということだろう。
でも鹿にぶつかっても自転車では危なすぎるので、
とりあえず大声でとおりまーすと行って通過。何頭かの鹿が横の林を逃げて行くシルエットが見えた。

そろそろ暗すぎでしょうと思っている頃二伏温泉到着。18時半過ぎ。
ホテルと銘打ってはいるものの、鄙びた旅館。
「ごめんくださ〜ぃ」といっても返事は無い。どうやら夕食の作業をしていて手一杯だったようだ。
とりあえず荷物を降ろして諸々準備。

何度か呼んだところで電話に出たおばちゃん登場。ずぶ濡れの私を見て、洗濯してくれると言う。
確かに泥だらけだし、後二日といえどこれは辛い。お言葉に甘えることにする。
新聞紙を貰って靴に詰め、ぬれた服を脱ぐ。
おじちゃんとおばちゃん総出でアレやコレや世話を焼いてくれた。
チェックインが送れる電話をしたときに、風の音がすごかったらしくかなり心配してくれていたらしい。

服を洗濯に出すと、「パンティーは?」と聞かれた。

ぱんてぃー?

お風呂で履き替えるつもりだったので「まだ履いてます」と答えると、「それも全部脱いで出しなさい」と。
ちょっと戸惑ったが結局全部洗濯に出す羽目に。
おばちゃん、この脱がせ上手!とは友達のコメント。ほんまその通りやで。

お風呂の後洗濯物を干して夕食。
これにさらに茹でトウモロコシを追加してもらって、ぺろりと完食。何か胃袋の巨大化が心配だ。。

今回のツーリングで初めて丸一日遊ばす走った。距離はあまり伸びず107キロ程度だったが、嵐の中これだけ走れたということはそこそこ身体も出来て来たということでもあり、自身にもなった。
この日は日記をメモする余裕もなく泥のように眠った。

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