2011/08/17

アロマテラピー

週末学校の授業でアロマテラピー入門を受講してきました。

アロマテラピーってなんかあまり気が乗らなくて、遠ざけ気味だったんです。
理由はというと、なんかカタカナでファンシーで女のこっぽいやわらかいどうでもいい感じであること、ハーブが基本的に輸入もので日本人に溶け込む感じがしないこと。
後者は今でもやっぱりう~んと思ってしまうところです。

個人的には地産地消がベストと思っているので、日本で育てられるものならまだしも、日本に育たないハーブでセラピーってなんか、ほにゃららマイレージ(アロママイレージ?)がやたら高そうじゃないですか。
そしてそれって今みたいな経済や外交がなければやっていけないことなんですよ。
輸入に頼っている以上は、ね。
勿論中には和名を持つハーブもあるわけですけど、それだけでアロマテラピーができるかと言ったらできなくて、より漢方の方面に行ってしまうんですねきっと。
では日本で育たないハーブが日本人に不必要かと言ったら、今の食生活やライフスタイルを考えると、それらの効果が出るのも納得できるんですよね。
色々と欧米化してますからね。

まぁそんな複雑な心境のまま受講したわけですが、まず新鮮だったのは、思いの外医学的であったこと。
例えば香り分子は鼻から入り、嗅毛にくっついて嗅細胞から吸収され、電子信号に変換されて、大脳辺縁系(本能を司る部分)に伝わり、そのあと大脳新皮質(理性を司る部分)に伝わるという伝わり方と、
分子のまま肺胞から吸収され、血液に取り込まれて全身を巡り排泄されるという伝わり方と2種類があるとか。
香り以外の視覚や聴覚などからの情報は、最初に大脳新皮質に送られ、そのあと大脳辺縁系に送られるそうで、初めに固定概念が入ったりするのはこのためだそうですよ。
その点香りは本能に直接働きかけるということのようですね。

リラックス~とかゆっくり~やさしく~とかなんか緩いロハスみたいなこと言われるとイラッとしてしまうんですけど、
医学的であったり医学的根拠のある説明だったりするととてもしっくりくるんですねこれが。
因みにイギリスのアロマテラピーはどちらかというと美容方面で、フランスのアロマテラピーは医学療法(自然療法)方面なんだそうです。
日本に入ってきているのは前者が主流らしいですが。
フランスの方のアロマテラピーは学習すると面白いかもしれないですね。
日本でも応用できるものがたくさんあるんじゃないかと思います。

自然療法はたぶんこれからもっと脚光を浴びるんじゃないかと個人的には思っています。
医療の分野だけじゃなくても、福島の事故で汚染された土地で生きるにあたり、きっと植物の力をもっと借りる必要が出てくるんじゃないかなと。

自分のできる範囲で少しずつ色々なことを試しながら勉強していきたいなと思いました。

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